キャラメルやシトラスの香り、ブラウンシュガーのようなジュワっとした甘味、シルクのような滑らかな口当たり
エドアルド・ピニェイロ・カンポス氏の一族のコーヒー生産は100年以上の歴史があ
る。エドアルド氏は2代目の父よりプレジデンテ・オレガーリオの大農場を相続し、母の
あだ名に因んでドナ・ネネン農園と命名した。建築技師であった彼も1977年よりコーヒ
ー栽培にも関わるようになった。
ドナネネン農場は800haの内、コーヒー栽培が230haと一部を牧畜に使用している。
彼は農園を引き継いだ当初から農場内の自然環境の再生、植生にあった植樹、河川の保
護など、自然環境保護について常に注意を払い生産を行ってきた。近年は新たな取り組
みとして、カバークロップを利用し土壌の再生を行うなど再生農業に力を入れている。
広大な農園には育苗ハウスから水洗式設備、発酵用タンク、乾燥機まであらゆる設備が
整っている。
収穫から製品になるまでの過程において常に清潔をモットーとして作業が行われてい
る。これに従事する農場の従業員達に対しても同様に国の労働法を厳守し、労働者に与
えられた権利と義務を明示し労働者達が安心して仕事ができる体制が作られている。
また、コーヒー生産において収穫時期の決定がとても重要だと考えており、豆の熟度に
応じて調整を行った収穫機による機械収穫、手摘みでの収穫を行っている。
良い製品のコーヒーは長年の経験ときめの細かい作業が必要である。150年を経てきたこ
の農場でも、その世代々に応じた新しい栽培技術を取り入れて来た結果である。
この農場で生産されたコーヒーが世界中の国そして日本へ輸出されている事をとても嬉
しく思っている。